Q:なぜアスレティックトレーナーになろうと思いましたか?

(大石)
小さい頃から身体を動かすことが好きで、バスケットボール、陸上競技、水泳、硬式テニス、フットベースボール等の様々なスポーツを行い、中学生の頃から将来はスポーツに関する職に就きたいと考えていました。
そして、高校1年生の時にアスレティックトレーナーという職業を知りました。調べるうちに、マンツーマンでトレーニングを教えるだけでなく、健康管理、ケガが起こる前のスポーツ外傷・障害の予防、コンディショニング、ケガをしたスポーツ選手の救急処置やアスレティックリハビリテーション、教育的指導など、様々な方面で選手をサポートできるところに魅力を感じ惹かれていきました。
また、女性のアスレティックトレーナーの需要が増えていると聞き、私も女性アスレティックトレーナーとして現場で活躍したいと思ったからです。
(松井)
昔から身体を動かしたり、スポーツ観戦をしたりすることが好きで、将来は何かスポーツに関わる仕事に就きたいと思っていました。
私が選手として競泳をしていた頃、試合や練習時に選手をサポートする存在の大きさや有難さを実感し、アスレティックトレーナーという職業に興味を持つようになりました。
高校生の時に、愛知県内でアスレティックトレーナーという受験資格を3年(短期大学部2年+専攻科1年)で取得することができることを知り、アスレティックトレーナーを目指して入学しました。

Q:活動内容を教えてください。

アスレティックトレーナーの資格取得を目標に活動しています。
月に1度、専攻科生を中心にテーピングの実技やストレッチなどを行っています。
帯同実績クラブとして、陸上競技部をはじめバレーボール部、体操競技部、硬式野球部、サッカー部等さまざまな部活動に携わり、現場で実践力を養っています。選手の各部位の可動域やけがの状況等をいつでも誰でも把握できるように、記録して部会全体で選手を全面的にバックアップしています。
8月の日間賀島勉強合宿では、朝(各グループによる事前課題に対する発表や講師たちの講義)、昼(レクリエーション)、夜(講義と勉強会)と4日間みっちり勉強をします。現100m日本記録保持者の桐生選手をサポートしている後藤勤先生をはじめ、多種多様な競技の専門の先生方が、普段サポートしているチームでの生きた教材を基に講話してくださるので、有意義な合宿です。



Q:メンバーの雰囲気を教えてください。

トレーナールーム室はいつもワイワイガヤガヤし、メンバーはとても元気で仲が良いです。 部会メンバーは、選手と会話したり、アスレティックトレーナーの理論試験の過去問題集でわからないところや他の競技での困り事等について話し合ったりして情報交換をしています。 また、空いている時間には、授業で習ったストレッチやマッサージ、テーピング等の復習をして、技術の向上に努めています。 身につけた知識や技術を一人のものにするのではなく、全員で共有し成長し合えるような雰囲気です。
Q:先生はどんな方ですか?
佐藤先生は、とても優しく、いつも冗談を言い私たちを笑顔にしてくださいます。しかし、トレーナーの小さなミスが選手の一生を左右するため、トレーナー活動に関してはとても厳しいです。また、あいさつや礼儀にも厳しいです。アスレティックトレーナーとしてあるべき姿を佐藤先生の背中を見て学んでいます。
松浦先生は、とても穏やかでアスレティックトレーナー部会の癒し担当です。アスレティックトレーナー活動において、わからないことは、何でも丁寧に教えてくださいます。まるで歩く辞書のような先生です。アスレティックトレーナー資格を合格するためには、先生のようにどのような質問に対してでもパッと答えられるくらいまで勉強しないといけないのだなと痛感しています。
Q:設備は整っていますか?
マッサージベット、テーピングはもちろん、超音波治療機器やホットパックなど様々な器具が備わっています。さらに、リハビリテーションで必要なストレッチポールやチューブ、バランスディスク、メディシンボールなどもあります。

(大石)
現場での学びを大切にし、成長していきたい!
Q:大学生になり、高校生の時と変わったところはありますか?

高校までは委員会や生徒会活動で役を務めたことはなく、自分では責任ある立場に立つことは向いていないと思っていました。しかし、大学生になって、至学館の元気で積極的な学生が多い環境の下で自覚が芽生え、何事にもチャレンジするという精神が備わってきたと感じています。現在、自発的にアスレティックトレーナー部会では代表理事を、専攻科内では専攻科長を務めています。
大学には専門的な知識を持っている先生方がたくさんいて、毎日刺激的で普段の授業がアスレティックトレーナーの試験対策に繋がっていると実感しながら熱心に聴いています。特に現場での体験談を交えて話してくれる佐藤先生や氏原先生の授業は印象的で、教科書に載っていない内容が盛りだくさんです。
Q:特におもしろい授業は何ですか?

「スポーツ栄養論」や「体力測定検査・評価」の授業が特におもしろいです。
アスレティックトレーナーとは、ただトレーニングについてサポートするだけでなく、メディカル、コンディショニング等、各方面から選手を総合的にサポートすることが仕事です。
「スポーツ栄養論」では、選手の食事の管理をするために、選手へのアプローチ方法(怪我をしたときの回復、トレーニングによる身体づくり、試合で良いパフォーマンスができるようにするための食べる内容・量・タイミングについて)を学び、選手が自己管理できるようサポートできる力を身につけることができます。
「体力測定検査・評価」では、関節可動域測定やコンディショニング、傷害の評価などの技能を身につけることができ、スポーツ動作の観察、分析によりスポーツ外傷・障害の予防ができます。
Q:入部して勉強になった場面はありましたか?

短大1年生から入部していましたが、特定の部活動にトレーナーとして担当することはなく、先生や専攻科生からストレッチやテーピングなどの実技を教えてもらいました。 今年、初めて男子サッカー部を担当することになり、先日行われた公式戦にチームに帯同してきました。 接触プレーでけがをした選手を診て、触診や損傷部位の特定や可動域をチェックしましたが、所々に痛みが発症し、選手からは痛いと言われ困惑しました。 やはり教科書には載っていないことがたくさん現場では起き、人間の身体は点でもなく、線でもなく、複合的なので難しいなと痛感しました。 現場で素早い対応ができるよう、日々成長していきたいです。

(松井)
現場から信頼されるアスレティックトレーナーへ
Q:選手と接するときに気をつけていることはありますか?

選手本人の気持ちを1番に考えて活動することができるように、トレーナーとしての距離感を保ちながらコミュニケーションをとり、選手をよく観察するようにしています。 距離を詰めてお互いが依存しすぎてしまうと、選手もトレーナーも成長することができないと思うからです。
また、選手が自主的にトレーニングやケアができるように指導することも意識して接しています。 その理由は、2つあります。1つは私が毎日いつでも付き添うことができる環境ではないからです。 もう1つは、やらされている、やってもらえるという考えより、選手が自ら進んで行うほうが効果もあり強くなれると思うからです。 選手が健康で強くなれるのであれば仕事が減ったほうが嬉しいです。
Q:どんなときに喜びを感じますか?
自分と関わった選手が良い結果を出し、選手から感謝の気持ちを伝えてもらった時にとても喜びを感じ、チームのサポートをしていて良かったなと思います。 また、自分の評価や処置がきちんと選手のためになった時には安堵感と共に喜びも感じます。
Q:スポーツに関する施設やカリキュラムはどうでしたか?
至学館は部活動が盛んで、トレーナールームではさまざまな競技の選手を目にすることができるので、トレーナーにとってとても良い環境だと思います。 また、ベッドや治療機器なども揃っているので、実技的なこともしっかりと学ぶことができる環境です。 トレーニングルームもあり、様々な面からアプローチすることができると思います。 アスレティックトレーナーの先生やスポーツドクターの先生の授業もあり、現場での体験談も聞くことができてとても勉強になりました。
Q:目指しているアスレティックトレーナー像があれば教えて下さい。
選手やスタッフから信頼されることはもちろん、自分の仕事に誇りを持ち、常に向上心を忘れずに活動することができるトレーナーを目指しています。

Q:将来の夢・目標は何ですか?

(大石)
アスレティックトレーナーの資格を取得することが私の目標です。 専攻科卒業後は、専門学校に進学し鍼灸の資格も取得したいと考えています。 そして、実業団やプロのスポーツ選手のアスレティックトレーナーになることが、私の夢です。

(松井)
実業団やプロのスポーツ選手に対して、アスレティックトレーナーとして活動したいと思っていますが、小学生や中学生など成長期の子どもに対しての活動もできたらいいなと思っています。 何らかの形でオリンピックに携わることも目標です。

Q:アスリートや監督、コーチ、スポーツドクター、関係者から信頼されるために心掛けていることはありますか?

(大石)
あいさつや礼儀に関しては特に気を付けています。 また、トレーナーの役割を逸脱しないように心掛けています。 今年からサッカー部を担当することになったので、けがの予防のために、一人ひとりのフォームの癖、スパイクの減り、体重のかかり具合等の動きについて把握したいと思っています。
(松井)
トレーナーはスタッフとして、様々な面からチームをサポートすることができなければならないと思うので、監督などに報告・連絡・相談を必ず行い、常に考えながら広い視野を持って行動するようにしています。 また、自分の行動や発言に責任を持つようにしています。

Q:受験生にメッセージをお願いします。

(大石)
至学館大学は、施設や環境がとても整っています。 何より、生徒一人ひとりの夢や目標に対して、先生方がたくさんサポートしてくださいます。 あなたの夢をかなえる場所として、至学館大学は最高の大学だと思います。

(松井)
トレーナーはとてもやりがいのある仕事です。 しかし、その分将来の事や活動していく中でトレーナーとして何が出来て、どうするのが1番良いのかといったことで悩むことが多く出てくると思います。 学生のうちに守られている環境でたくさん選手を診ることはとても貴重なことです。 自分の夢や目標を明確にして、悔いの残らないように生活していくことで、人としても成長できると思います。 助け合える仲間や支えてくださる先生がたくさんいるので、充実した大学生活を送ることができると思います。

 佐藤 丈能 准教授(さとう たけよし)

至学館大学短期大学部
 専攻科(アスレティックトレーナー専攻) 准教授
日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー
日本陸上競技連盟医事委員会トレーナー部名誉委員
愛知陸上競技協会強化委員会医事部副部長
愛知県アスレティックトレーナー連絡協議会理事
あん摩マッサージ指圧師・はり師・きゅう師

Q:普段の取り組み方はどうですか?

日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー資格は決して簡単に取得できる資格ではなく、毎日の実習経験の積み重ねが必要です。二人とも熱心に選手のために頑張っています。
卒業生の松井さんは学生時代の水泳部そしてトレーナールームでの実習が実を結び今年資格を取得しました。大石さんも是非頑張ってもらいたいですね。

Q:入部した時と比べ、どのように成長していますか?

入部当初は解剖学的な用語もあまり理解できていませんでしたが、実習の中で全くわからないことを探求することで学び、身につき、半年もするとスポーツドクターとある程度普通に会話できるようになりました。


Q:今後、大石さん、松井さんに求めるものは何ですか?

対象がビギナーであれ、日本チャンピオンであれ、同じアスリートだということ、またいつも選手の気持ちを理解して、「選手に対して今自分自身に何ができるか」を考えてトレーナー活動を続けてもらいたいと思います。

大石さんの必須アイテム

ドクターバック

試合で想定される怪我に合わせたテーピングや応急処置に必要なものを常に管理しています。

アスレティックトレーナー過去問題集

アスレティックトレーナーの試験合格を目指し、過去問題をもとにテキストで調べたことなどを書き込んで毎日勉強しています。

ストレッチマット、ストレッチポール

練習や試合での必需品!選手のマッサージやストレッチをするのに使用しています。また、練習時にも体幹トレーニングを行う時に使用しています。

松井さんの必須アイテム

メッセンジャーバック

選手がレース前に休む場所を離れて移動する際に、小さすぎず大きすぎず、程よい大きさのものがとても便利です。 ストップウォッチやテーピング、応急処置用品などの必要なものだけを入れて試合会場を移動する時に使っています。

マフラータオル

水泳部の活動ではマッサージをすることが多いので、マフラータオルが必需品です。

テーピングセット、応急処置用品

水泳ではテーピングをほとんど使わないので、必要最小限のキネシオテープ、ホワイトテープ、EBテープ、アンダーラップ等を1つずつ程入れています!
応急処置用品には、絆創膏、ガーゼ、綿棒、アイシング用ビニール袋が入っています!

アスレティックトレーナーになるには


松浦 光朗 助手(まつうら みつお)

愛媛県 日本ウェルネス高校 出身
短期大学部 体育学科 2013年卒業
短期大学部 専攻科  2014年卒業
日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー(2017年取得)
あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師(2017年取得)
至学館大学短期大学部 体育学科 助手(2017年~)

合格へのアドバイス
POINT1

教科書等で勉強することは大切ですが、トレーナー活動を行っていると教科書通りになることはほとんどありません。 実際に現場に出て、選手と関わり、診て、触り、分からないことを自分で調べて学ぶことが大切だと思います。
POINT2

試験対策で特に苦労したことは、試験範囲がアスレティックトレーナー教本9冊からの出題になるのでどこから手をつけていいか分からなかったことです。 そのため、数年分の過去問題からどの範囲が多く出題されているかなどをチェックし、その傾向に合わせながら効率良く勉強を進めていきました。 苦手な部分を抽出し、教科書を読み直し、理解を深めそれでも疑問などが残ることは先生方に質問し地道に解決していきました。
進路について
専攻科卒業後では、「あん摩・マッサージ・指圧師」「はり師」「きゅう師」を取得できる専門学校の他に「柔道整復師」「理学療法師」「看護師」などといった国家資格の取得を目指して進学する学生も多いです。 また就職では、某有名なトレーニングジムやスポーツメーカーでシューズの商品開発部門、病院のリハビリ助手などに就職している学生もいます。
私の場合、学生トレーナーで活動を行っているときに、選手に「怪我を治してはやく復帰させてほしい」と言われたことがきっかけで専門学校について調べ始めました。 そして先生方と相談し、今後、トレーナーとして仕事を行っていく中で、アスレティックトレーナーの資格と共に国家資格があれば選手に対するアプローチの幅が広がると考え専門学校に進学しました。
現在は、アスリートに対してのトレーナー活動はもちろん学生トレーナーの教育にも携わっています。 トレーナーの仕事は「選手」がいての仕事です。そのため、学生トレーナーには「常に選手のことを考え今の自分に何ができるかを考えよう。」と伝えています。