- Q:活動内容を教えてください。
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女子硬式野球部は2005年に創部され、日本の大学で初めて選手が全員女子で男子リーグへの参加が認められました。
部員数は現在15名(硬式野球経験者8名、ソフトボール部経験者6名、初心者1名)です。
2019年2月から森総監督の下、本学にある野球場で男子硬式野球部と調整しながら練習をしています。
男子硬式野球部が野球場を使用する時は、平日は走り込みやティーバッティングなどの練習を行い、土日や長期休暇の際は午前と午後に分かれてグラウンドを使用しています。
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【競技実績】
2017年 第7回全国大学女子硬式野球選手権大会 優勝
第7回女子野球ジャパンカップ 出場
第3回全国大学女子硬式野球高地大会 第3位
第13回全日本女子硬式野球選手権大会 出場
2018年 第8回全国大学女子硬式野球選手権大会 出場
第4回全国大学女子硬式野球高地大会 第3位
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【年間スケジュール】
5月 全国大学女子硬式野球大会
8月 伊予銀行杯全日本女子硬式野球選手権大会
9月 全国大学女子硬式野球選手権大会
11月 女子野球ジャパンカップ
活動場所:野球場
活動日時:月・水~金16:30~21:00
土・日・祝9:00~13:00又は13:00~18:00
部 費:3,000円/月
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- Q:入部したきっかけを教えてください。
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(長谷川)
高校生の時に、至学館大学の野球場で大学生と合同練習や試合をよく行い、環境や雰囲気については把握していました。
練習や試合でのプレーはもちろん、野球に対する取り組み姿勢が良かったり、大学卒業後に先輩が女子プロ野球選手になったりするのを見て憧れました。
技術面でのレベルアップだけでなく、広い視野を持てるように、人間的に成長したいと思い入部しました。
(岩田)
小学生の時に兄の影響で始めた野球を大学でも続けたいと思い、実家から通うことが可能である至学館大学を希望しました。
また、高校生の時のコーチが至学館大学の女子硬式野球部の卒業生でしたので、活動内容や施設環境などの話を聞き、私もチャレンジしてみたいと思いました。
- Q:野球を通じてどんなことを伝えたいですか?
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(長谷川)
“自分”というものをしっかりと持つことの重要性やチーム目標に対して“自分はどのように貢献していきたいか”“そのためには何をしたら良いか”などを考え、自主的に行動する大切さを伝えたいです。
(岩田)
挨拶や礼儀などのマナーはもちろんですが、一つの目標に向かって努力することの素晴らしさを伝えたいです。
私は小学校、中学校、高校、大学時代に、一緒に取り組んできた仲間や指導者の方たちに恵まれてきたと感じるので、日々感謝の気持ちを持ってクラブ活動に取り組んでいます。
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- Q:パフォーマンス向上に向けて、役に立っている授業はありますか?
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(長谷川)
スポーツ心理学です。
“緊張感のある試合の中でどのようなイメージをすると練習通りのパフォーマンスを出せるのか”、“集中力を高めるにはどうしたら良いのか”など、心理面について専門的に学びました。
特に“あがり”について学び実践すると、投手としてのパフォーマンスが様々な場面で向上したと実感しています。
(岩田)
スポーツ栄養学です。
“アスリートにとってどのようなバランスで食事をすると効果的か?”、“運動後に摂取すると良い食べ物とは?”、“夏バテ予防のための食事対策とは?”など、栄養面について専門的に学び、私生活を見直しています。
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- Q:セールスポイントは?
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(長谷川)
公式試合での観察力、判断力、胆力です。
投手というポジションのため、打席に入る時のバッターの様子やランナーのリード姿をよく観察し、“このバッターはこう打ち取ろう” 、“このバッターには、ここのコースに投げてはいけない”、“この場面では走ってくるだろう”などのイメージを働かせ、その状況で最善の選択をして試合を作ることです。
(岩田)
安定した守備力です。
相手の打者を見て守備位置を考え、確実にアウトを捕ることができます。
また、ミスをした際に下を向くことが嫌いで、常に笑顔でポジティブに前を向いてプレーします。
例えば、エラーをした時に終わったことを振り返りずっとくよくよしていても前に進めません。
むしろエラーをした後の方が大切だと考えています。
素早く気持ちを切り替え、次に同じ失敗をしないように“何をしなければいけないのか“ということを考え、“良い経験をすることができた”と常に物事を前向きに考えることができます。
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- Q:お互いの印象は?
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(長谷川)
初めて会話をした際は、おとなしい印象を受けました。
しかし、朝練や授業の空きコマを利用し、他の部員とより多くの練習をしているので、とても努力家だという印象です。
“野球が好き”という想いが人一倍強く、またチームのムードメーカーでもあり、現在は副キャプテンとしてチームの勝利のために何事にも一生懸命に取り組んでいます。
チームには欠かせない頼りになる存在だと思います。
(岩田)
野球場ではチームのエースとして、チーム運営では主務としてチームを引っ張ってくれています。
投手はスタミナを強化するために特に下半身を鍛えることが必要なため、野手とは別メニューでより多くの走り込みやトレーニングを行っています。
後輩の投手陣を引っ張っている姿を見て、「長谷川さんがあれだけ頑張っているのだから自分はもっと頑張らなければならない」と私は闘争心を掻き立てられています。
長谷川さんは毎月の練習や試合のスケジューリングを行ったり、お金の管理をしたりして様々な主務の仕事を行いながら、チームを支えているのでとても尊敬しています。
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- Q:目標に向かって、どんな取り組みをしていますか?
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(長谷川)
投手としての下半身安定の強化を図るために、ティーバッティング、ランジ、サイドステップ、インターバル等の下半身トレーニングを行っています。
また、スポーツ栄養学の授業やSNST(スポーツ栄養サポートチーム)から食事に関することを教わり、タイミングよく栄養補給を摂取するように心がけています。
そのおかげで、投手に必要なスタミナをつけることができ、長いイニングを投げることができるようになりました。
今後はチームメイトから信頼されるよう、普段の練習から言動に責任を持ちたいと思います。
(岩田)
小学生の時から続けていた野球人生が今年いっぱいで最後になります。
悔いを残さないように、年明けから気持ちを入れなおし、私生活の見直しをしました。
- アルバイトの日数を少し減らし、できるだけ早く寝て睡眠時間を確保する
- 朝食をきちんと摂り、間食を控える
- 入浴時には湯船に浸かり、入浴後に必ずストレッチやマッサージを行い、疲れをできるだけ残さないようにする
- 練習の中で思ったこと、感じたことを日記として毎日記録する
三日坊主の私が自分自身の成長へと繋がると思いながら、今も記録し続けています。
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- お互いにエールをお願い致します。
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(長谷川)
副キャプテンという立場でチームを盛り上げ、今年こそは全国大学女子硬式野球選手権大会で優勝しましょう!
(岩田)
このメンバーでできる野球を最高に楽しんで最高に良い思い出にしましょう!
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- Q:受験生にメッセージをお願いします。
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(長谷川)
自分のアピールポイントをたくさん見つけておくと、自分に合った入試でたくさんチャレンジできると思います。
人生の岐路において、どの道に進むかを決めるのは自分自身です。
何事にも自分の選択に責任を持ち、大学生活を楽しみながら有意義なものにしてください!
(岩田)
大学生には自由な時間が多くあり、自分の行動次第でどこまででも自分を良くも悪くもすることができると思います。
授業や資格取得に限らず、自分を成長させるきっかけはいつでもあり、それをどう活かすかは自分次第だと思います。
これから大学生活を経験していく受験生の皆さんには色んなことにぜひチャレンジして、何か一つでも胸を張って他人に言える“こだわり”を持ってほしいです。
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- 森 淳二 総監督(もり じゅんじ)
女子硬式野球部総監督
愛知県立愛知商業高等学校、愛知県立木曽川高等学校、愛知県立明和高等学校などで監督や野球部長などを歴任。
一般財団法人愛知県高等学校野球連盟 理事長(2012年~2018年)
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- Q:どのような想いで総監督のオファーを引き受けましたか?
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高校野球を40年間続け、やり尽くした感があり、残りの人生は違うことをしようと思い、復興支援活動のボランティアや歴史散策等を行って過ごしていました。
最初にオファーを頂いた際は、女子選手への指導経験がなく、また体力的にも自信がないので不安だらけでした。
しかし、野球界全体で“少年野球人口の減少”が問題となっており、“女子野球の普及が野球発展の手助けになるかもしれない”また“長年野球に携わり野球への恩返しがしたい“という想いが強くなりオファーを引き受けました。
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- Q:2月から総監督に就任されましたが、どのようなチーム作りをしたいですか?
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まずは野球を通しての人間形成が大切だと思います。
健全な精神を養い、良き社会人や親になり、健全な社会の発展につながっていくと考えます。
チームの目標として、全国制覇を掲げておりますが、まずは楽しみながら練習に取り組んでほしいと思います。
選手にとって、ホームランを打ったり、ファインプレーをしたり、三振をとったりすることが楽しいと思うので、その積み重ねでチームの勝利のためには何が必要かを考え、意図ある練習を継続することが本当の野球ではないかと考えています。
道中に苦しいこと、辛いこと等あると思いますが長期的に考えるとそれは楽しいことにつながる通過点であると伝えたいです。
選手には大学生まで好きな野球をさせてもらえている環境に感謝の意を忘れず、周りの人達から愛されるようなチームを目指して創ってもらいたいです。
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- Q:至学館の選手たちについてどのような印象がありますか?
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一生懸命に練習に取り組み、また素直にアドバイスに耳を傾けて聞いているので、これから上達していくのではないかと期待しております。
- Q:今後、二人に求めるものは何ですか?
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(長谷川)
投手兼主務の大役を務めてもらっていますが、自分のパフォーマンスの事だけでなく、チームの事を考え、よく動いてもらっていると思います。
最後の学年なので、悔いの残さないように日々過ごしてもらいたいです。
(岩田)
副キャプテンとして、よくチームを支え、日ごろから声を率先して出しているので、チームのムードメーカーとして継続して頑張ってもらえたらと思っています。
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