入学時の期待と不安



教師への憧れを抱き始めたのは中学生の頃です。 担任であった保健体育科の先生は親しみやすく、生徒の個性を引き出してくれる人で、とても輝いて見えました。 また、私は小学生から野球を続けていましたが、高校でも素晴らしい顧問に出会ったことで教師への夢はさらにふくらんでいきました。 野球を続けながら教師への道をめざせる本学は理想の環境でした。 しかし、入学してさまざまな角度からスポーツを学ぶにつれ、トレーナーなどの別の選択肢も興味を抱きました。 教師の仕事の大変さや深さにも気づき「本当に自分はできるのか?向いているのか?」と、心が揺らぎはじめたのも事実でした。




成長を実感した体験



3年次になって周囲の学生が就職活動を始める中、私もとりあえず教員採用試験の対策勉強にとりかかることにしました。 しかし、あまりにも出題範囲が広く「こんなにやっても合格できるのだろうか」とモヤモヤするばかり。 そんな時、転機となったのが教職支援室でした。 ここで先輩の合格談や、教師として働く先輩に仕事のやりがいを聞くことで、ついに覚悟が決まりました。 また、4年次の教育実習でも、1週目はとまどうばかりで自分から動くことができませんでしたが、「またとないチャンス、最大限に学ぼう」と心を入れ替え、全力投球。 その結果、生徒とのコミュニケーションが深まり、最終日にはサプライズでプレゼントまでもらえて感無量でした。 指導の先生からも「合格したら、ここに来てほしい」と言われ、モチベーションがまた一段階上がりました。




社会人に向けての抱負



中学時代の先生に内定の報告をしたところ、非常に喜んでくださり「またいつか、君の教え子に次のバトンを渡してほしい」と激励を受けました。 あの時の先生がそうだったように、私も常に全体を見渡して、一人ひとり個性を持った生徒に公平に接し、その子の良さを引き出せる教師でありたいです。 また、チャンスがあれば野球部の指導もしてみたいです。 実は、大学に入って肩を痛めてしまったのですが、その経験をもとにストレッチやケアの方法を検討したり、短時間でも効率の良い練習方法などを提案していけたらと考えています。




大学生活を振り返って



正直、高校までは野球に打ち込んでいて、あまり勉強をするタイプではなかったのですが、大学に入って「文武両道」を極められたと思います。 自分がここまで勉強するようになったのは、教職を本気でめざす仲間がいたからこそ。 本学はマンモス校ではない分、先生方も一人ひとりの本気に応えて手厚くサポートしてくださり、集団で採用試験に立ち向かおうという雰囲気に満ちていました。 勉強でも野球でも「あきらめず粘り強く継続すること」の大切さに気づき、学生生活や部活動で培われた礼儀やあいさつ、自己管理能力など、すべてが今につながっていると実感しています。