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現在の仕事について![]() 現在私は、地元である三重県で栄養教諭をしています。 勤務する志摩市では、市内全ての小中学校の給食を給食センターで調理しており、13校、2800食分の献立作成から食材の発注、調理員への指示や衛生管理などを、私を含めた3名の栄養士で行います。 現場で学ぶことも多く、例えば献立作成では、センターでの作業動線や工程数、調理員の人数などを考慮しなければなりません。 また、栄養教諭として小中学校にも足を運び、給食の巡回や食育の授業、食育コーナーへの掲示も重要な仕事です。 こどもにもわかりやすく食を伝える資料や掲示物の作成には、大学や大学院で学んだ表現力が生かされています。 学校では「今日の給食、美味しかった」「こんな給食を作ってほしい」といった、こどもたちのリアルな声を聞けることができることが、大きな励みになっています。 |
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大学生活を振り返って大学では、食育に関するゼミに所属し、その時の学びや経験が現在の仕事に役立っています。 ゼミ活動の一環として行った「こども食堂」では、例えば白味噌と赤味噌の味の違いを教えるなどの食育活動にも取り組んでいたため、こどもに伝える時は、わかりやすく興味を持ってもらうための工夫をする意識が身についたと思います。 管理栄養士と教員免許状の2つの資格取得は大変でしたが、どちらも仲間とともに乗り越えることができました。 教育支援室では、他学科の学生と一緒に学ぶことが多く、たくさんの刺激をもらいました。 他学科は、栄養科学科に比べてこどもと触れ合う機会が多いため、場面指導でのこどもへの叱り方や指導の仕方が上手く、大いに参考にさせてもらいました。 大学院に進学してからも、モチベーションの高い仲間との触れ合ったことで、自分の視野を広げてくれたと感じています。 |
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成長の実感と今後の目標![]() 志摩市は地産地消に力を入れているため、月に1度、地元食材を使った「しまらぶ給食」を実施しています。 併せて地元生産者の方々を学校に招く「生産者交流会」も行っているのですが、自分が作った献立を食べた生徒と生産者の方々が触れ合う姿を見た時は、すごく感動したのを覚えています。 今の私の目標は、記憶に残る給食をつくること。 単に美味しかっただけでなく、給食からこの地域の特産物を知ったり、大人になってから思い出して作りたくなったりするような給食を目指しています。 毎日の給食を通して、故郷への愛着も一緒に育てたいですね。 また将来的には、近年増加している子どもの食物アレルギーに対応できるよう、食物アレルギー分野管理栄養士になりたいと考えています。 |