
2020年、いよいよ東京オリンピックの年になりました。前回の東京オリンピック開催が1964年ですから、56年ぶりの開催ということになります。日本はアジアで初めてオリンピックが開催された国であり、2回目の招致もアジア初の出来事です。
それでは何故日本なのでしょうか?そこには多くの人が関わっていますが、とりわけ大きな影響を及ぼしたのが、東洋初のIOC(国際オリンピック委員会)委員となり、日本へのオリンピック招致のために世界を奔走した嘉納治五郎という人物です。彼は1940年に開催されるはずだった幻の東京オリンピックの招致に成功、大日本体育協会(現、日本スポーツ協会)の初代会長を務めた経歴から日本体育の父と謳われています。先ごろ放映されたNHKの大河ドラマ「いだてん」で役所広司さんが熱演して話題となった人物です。
嘉納は、国際的なスポーツへと発展した柔道(JUDO)の創始者としても知られています。柔道は、心身の力を最も有効に使用する「精力善用」および、これを実生活に生かし、人間と社会の進歩・発展に貢献すること、すなわち「自他共栄」を基本理念としています。この精神をもとに世界中の人々と平和な世の中をつくろうとする心が東京へのオリンピック招致につながったと言えるでしょう。「勝ち,負け」も大切ですが、平和の祭典であるオリンピック本来の意味を考えながら東京オリンピックを愉しんでみてはいかがでしょうか。
柔道・サンボ
短期大学部 体育学科
