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ムスリムの食と誤解

ムスリムの食と誤解

 近年、日本にも多くの移民がやってくるようになり、様々なバックグラウンドを持つ人々が日本中に定住するようになっています。その中でも、イスラームの信徒であるムスリムの国内人口は多く、ヒジャブなどを着用する人の姿も街中でよく見かけるようになりました。早稲田大学の店田廣文名誉教授らの調査によると、2020年末には約23万人ものムスリムが国内に暮らしていたということがわかっています。
 イスラームと聞くと、厳しい戒律を思い浮かべる人も少なくないでしょう。豚肉やアルコール飲料の摂取が固く禁じられていることは特によく知られています。そのような食に対する制限があるためか、最近誤解を受けることが多いものに、「ハラール(食)」があります。
 国内においては食と関連づけられていることが多いものの、ハラールとは、神と預言者ムハンマドがクルアーンとハディースの中でムスリムに対して許可したものであり、実は食べ物や飲み物についてだけ関連するものではなく、ムスリムの日常生活のあらゆる場面に関わることを含んでいるものです。認証を受けたハラールな食品には、下の図にあるような「ハラールマーク」が付けられますが、ムスリムはこういったハラールマークがついているものしか食べることができない、というのは誤解です。ハラールマークはあくまで指標の一つに過ぎず、マークのないものでもハラーム(禁じられたもの)でないものであれば食べることができます。
 もしムスリムの友人ができたら、遠慮せず食事に誘ったり、料理で交流を深めてみてください。ただその際には、調味料等を含めて料理に使われているものを、原材料表示等を一緒に確認して、食べられるものかどうか確認することを忘れずに!油脂類は動物由来なものもありますので、注意が必要です。
ムスリムの食と誤解比較文化研究
健康科学部 栄養科学科
助教 二村 洋輔

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