
今、「経済」を重点とする対策が注目を集めています。 ところで「経済」が学びの対象になると、何がその内容となるのでしょうか。端的に言えば「限られた資源をどう使えば社会や個人の満足度を最大化するか」だと思われます。 そのひとつに、ある価値を交換する行為も含まれます。往々にして「お金」という貨幣価値のあるものをモノと交換していますね。 それで、売る側・買う側双方が満足しています。
価値といえば、私たちの「し尿」も数十年前までたいへん価値のあるものでした。 堆肥(下肥)として利用されていたからです。 実は、江戸時代には、人のし尿はほぼ下肥として利用されるようになり、農家の住民は野菜などとし尿を交換するようになったり、専門の人が商売を始めるようになったりしました。 長屋に暮らし家賃を払えない人がその代わりにし尿を提供して許してもらうこともあったそうです。 そのくらい「し尿」はわが国では重宝されており、捨ててしまうことなどなかったのです。
これが思わぬ効果を示していました。人のし尿を有機肥料として還元するシステムが存在したために、江戸時代は人口の拡大した都市部においても町は超清潔に保たれていたのです。 その時代に来日した欧米人の多くは、江戸の町の清潔さに驚嘆していたと言います。 そのひとりE・ケンペル(オランダ商館長の江戸参府に同行した医師)は、江戸の町の道路上の生ゴミや汚物が有機資源として、うまくリサイクルされている様子を記録しているそうです。
何に価値を持たせるかで、人々の満足度は変わります。モノのあふれる世の中、捨ててしまっている「価値」を考えてみませんか。
学校保健・保健科指導法
健康科学部 体育科学科
准教授 上島 久明
価値といえば、私たちの「し尿」も数十年前までたいへん価値のあるものでした。 堆肥(下肥)として利用されていたからです。 実は、江戸時代には、人のし尿はほぼ下肥として利用されるようになり、農家の住民は野菜などとし尿を交換するようになったり、専門の人が商売を始めるようになったりしました。 長屋に暮らし家賃を払えない人がその代わりにし尿を提供して許してもらうこともあったそうです。 そのくらい「し尿」はわが国では重宝されており、捨ててしまうことなどなかったのです。
これが思わぬ効果を示していました。人のし尿を有機肥料として還元するシステムが存在したために、江戸時代は人口の拡大した都市部においても町は超清潔に保たれていたのです。 その時代に来日した欧米人の多くは、江戸の町の清潔さに驚嘆していたと言います。 そのひとりE・ケンペル(オランダ商館長の江戸参府に同行した医師)は、江戸の町の道路上の生ゴミや汚物が有機資源として、うまくリサイクルされている様子を記録しているそうです。
何に価値を持たせるかで、人々の満足度は変わります。モノのあふれる世の中、捨ててしまっている「価値」を考えてみませんか。
学校保健・保健科指導法健康科学部 体育科学科
准教授 上島 久明
