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流行色の変化とマンネリ

流行色の変化とマンネリ
 毎年、その年を象徴する色として話題になる色があるのをご存じでしょうか。
 デザインやファッションの分野で色の指標として知られる**Pantone**では、2026年の色として「クラウド・ダンサー」と呼ばれる、やわらかな白に近い色が紹介されています。 雲を思わせる、静かで落ち着いた印象の色です。
 一方、日本では**日本流行色協会(JAFCA)**が色の動向について情報を発信しており、最近は「ハートフェルト・ピンク」と呼ばれる、やさしく温かみのあるピンクも注目されています。
 ここ数年を振り返ると、服や雑貨、家電製品まで、灰色を混ぜたような「くすみカラー」が長く使われてきました。 落ち着きがあり、大人っぽい雰囲気が支持されていたため、街の色合い全体が少し静かになったと感じた人も多いかもしれません。
 ただ、流行というのは不思議なもので、同じ傾向が続くと、少しずつ新しさを感じにくくなる時期が訪れます。 すると、これまで目立たなかった色や表現が、ふと新鮮に見えてくるのです。 流行が繰り返されるのは、過去に戻っているというより、「見え方」が少しずつ変わっているからなのかもしれません。
 最近の色の変化は、色そのものが急に派手になったというより、雲の間から光が差し込むように、やわらかな白の中で色がきらりと見えるようになった印象があります。 青空そのものではなく、雲や光がつくる色に目が向いている、そんな変化です。
 流行色を意識してみるのも、自分の好きな色や似合う色を大切にするのも、どちらも間違いではありません。 さまざまな色が重なり合う景色は、雲間に現れる彩雲のように、それぞれの良さが引き立って見えるものです。 身の回りの色の変化を少し意識してみると、新しい発見があるかもしれません。
流行色の変化とマンネリ芸術工学
健康科学部 こども健康・教育学科  
准教授 谷岡 曜子
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