
寺子屋とは江戸時代に普及した、読み・書き・そろばんを中心に実用的な知識を教える、庶民のための初等教育機関です。
ここでは三つの数字を紹介しながら、寺子屋の様子に思いを馳せてみたいと思います。
☆15000!
諸説ありますが、江戸時代末期には15,000~20,000もの寺子屋が全国に存在していたといわれます。ちなみに日本の公立小学校数は19,432校(令和元年5月「学校基本調査」文部科学省)ですから、ほぼ同数ということになります。この数字を見ても、当時から全国津々浦々に庶民のための教育が施されていたことがうかがえます。
☆80%
幕末における江戸の就学率は約80%だといわれています。義務教育ではなく、民間で運営されていたことを考えると、驚異的な数字だといえます。ちなみに就学率についてはこんな数値も報告されています。江戸:70~86%(1850年)、イギリス:20~25%(1837年)、フランス:1.4%(1793年)、モスクワ:20%(1920年)。いかに日本の子どもたちが教育を受ける機会に恵まれていたかがうかがい知れます。
☆70%
「ある国または一定の地域で、文字の読み書きができる人の割合」を識字率といいます。幕末の成人男性の識字率は70%を超えていたといいます。これがどれほどすごいことなのかは、同じ時期のロンドンで約20%、パリ10%未満という数字と比べてみるとよくわかります。寺子屋の普及が庶民の読み・書きに大きな成果をあげていたことになります。
このように、江戸時代から充実した庶民教育が行われたことが、明治の近代化を大きく前進させる基礎になっていたのです。
道徳教育・学校教育
短期大学部 体育学科
