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「防災意識を高めよう!」

「防災意識を高めよう!」

気象庁が出す特別警報を知っていますか。これは、これまで発表されていた警報の規準をはるかに超える豪雨や大津波等が予想され、重大な危険性が著しく高まっている場合に発表されるものです。特別警報の対象となる過去の災害では、東日本大震災の大津波、伊勢湾台風の高潮、平成12年の東海豪雨などが挙げられます。 どれも大きな被害が出でいたものばかりです。特別警報が出た場合には、その地域は数十年に一度しかないような非常に危険な状況にあります。すぐに命を守る行動をしなければなりません。
 ところで、気象庁がこれまでの「警報」の他に特別警報を創設して発表することにしたのはなぜだと思いますか。それは、東日本大震災の時には大津波警報を、平成23年の台風12号の時には大雨警報を発表して、重大な災害への警戒を呼びかけたにもかかわらず、そこに住んでいる人々の素早い非難行動に結びつかなかったからです。気象庁は災害に対する危機感をしっかりと伝えるために、特別警報を平成25年8月末から運用を開始したのです。
 特別警報が発表されないからといって安心するのは禁物です。もともと「警報」は、重大な災害の起こる恐れがあるときに発表されるものです。しかし、「警報」が出されても被害の経験がないと、人はその情報を軽視して、警戒を緩めてしまうことがあります。
 「天災は忘れた頃にやって来る」という言葉を知っていますか。物理学者で随筆家でもあった寺田寅彦氏の言葉です。彼は、「天災と国防」という著書で次のようなことも述べています。

●日本は気象学的地球物理学的にもまたきわめて特殊な環境の支配を受けているためにそ の結果として特殊な天変地異に絶えず脅かされなければならない運命のもと置かれている ことを一日も忘れてはならないこと

●いつも忘れがちな重大なこととは、文明が進めば進むほど天然の暴威による災害がその 激烈な度を増すという事実であるということ

●昔の人間は過去の地震や風害に耐えた経験を大切に保存し蓄積してその教えにたよるこ とが甚だ忠実であったということ

 百年以上前に書かれたものですが、日本に住み情報化の時代に生きる私たちが決して忘れてはならない防災意識が込められている文章だと思いませんか。子どもたちがいざというときに命を守る行動が素早くとれるように、まず私たちの防災意識を高めることが大切ですね。
「防災意識を高めよう!」理科教育・学校教育
健康科学部 こども健康・教育学科

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