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いつの年代にどんな体力をつけたらいいの?

いつの年代にどんな体力をつけたらいいの?

 日本のプロ野球界では前人未踏であった『二刀流』を大リーグでも成し遂げ、正に世界的な一流選手として活躍している大谷翔平選手は、世界のファンを魅了しています。その高いパフォーマンスは、大きな体格と優れた運動能力に裏付けされています。大谷選手は幼少期をどのように過ごし、恵まれた体格と運動能力を手に入れたのでしょうか。子どもは大人のミニチュアではありません。脳重量の発達、姿勢の制御能、動作パターンの獲得にみられる加齢的変化は、幼児期を通じて顕著にみられるため、大人と子どもの身体的特徴の違いを把握しないままのサポートは意味がありません。
 動作の反応時間や最大酸素摂取量、握力の年間増加量から、各々が代表する体力の発達パターンは、年齢によって異なるという知見(図1)から、幼児期から10歳くらいまでに、平衡性や敏捷性、巧緻性、などのコーディネーションの獲得に適時性があると言えます。幼い子どもは飽きっぽいことが特徴ですから、小学校中学年くらいまでは遊びの中で、楽しみながら様々な身のこなしの習得ができることが肝要です。高学年では動きの洗練から、次第に持久的運動に進めるとよいでしょう。また、中学校期では、身体の発育に身のこなしを適応させると共に、心肺機能の発達が著しい時期ですから、持久的能力を高めることが適しています。そして、高等学校期では、持久的運動と並行して、筋力を高めていくような発達的特徴に対応した運動が必要となってきます。大谷選手のような、将来においてスケールの大きな選手になるためには、このように身体の発育に伴った運動能力や体力の適時性を加味した上でトレーニングを導入することが大切なことなのです。いつの年代にどんな体力をつけたらいいの?発育発達学
健康科学部 体育科学科
教授 浅野 幹也

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