
私たちおとなは、予定を覚えておくためや予定を立てるためにカレンダーや手帳を活用します。例えば、私は現在この原稿を執筆しています。締め切りは、〇月〇日です。 執筆依頼から締め切りまでの間にGWが入っていたので、GWまでに内容を決め、GW明けから執筆し、余裕をもって書きあげ校正を行うというように、年間イベントを予定を立てる際のマイルストーン的に使用したりもします。 年間イベントをこのように使用できるためには、そのイベントの時間的位置、すなわち日付の知識があることが必要になります。 おとなは、十分な時間認識を持っているので、このことが可能だと考えられます。
それでは、こどもの時間認識とはどのようなものなのでしょうか。
1999年に実施された、小学校1年生か ら5年生の合計32名を対象にした時間認識の発達についての調査では、こどもになじみの深いと考えられる年間イベント(成人の日、バレンタイン、ひな祭り、みどりの日、こどもの日、七夕、敬老の日、クリスマスなど)を知っているかどうかとそのイベントの日付が尋ねられました。
「そのイベントを知っているか?」については、バレンタイン、ひな祭り、こどもの日、クリスマスについては90%以上のこどもが知っていると答えました。 とくに、クリスマスについては全員が知っていると答えました。
次に、「そのイベントは何月何日か?」という質問には、100%のこどもが知っていると答えたクリスマスでも、日付を正しく答えられたのは35%しかいませんでした(こどもの日は35%、バレンタインは32名中1名のみ、ひな祭りは20%)。 すなわち、イベントを知っているからといって、日付まで理解しているとは限らない、つまりイベントの1年間における位置を理解しているわけではないということが明らかになりました。
既知率の高かったクリスマスとこどもの日について、日付の理解、すなわち時間的位置の理解について詳しく検討したところ、こどもの日については、2年生と3年生の間に顕著な差があることが明らかになりました。 このことから、3年生以上でイベントの時間的位置が理解できることが示唆されました。
私たちおとなは、ともすると私たちと同じように予定を立て行動することをこどもに期待しがちですが、そもそもの時間認識に上記のような違いがあることを考えると、こどもの時間認識の特徴に合った働きかけを行うことが望ましいと考えられます。 さらに、適切な働きかけをすることでこどもの時間認識の発達を促進することも可能になるでしょう。
発達心理学
健康科学部 こども健康・教育学科
教授 丸山 真名美
それでは、こどもの時間認識とはどのようなものなのでしょうか。
1999年に実施された、小学校1年生か ら5年生の合計32名を対象にした時間認識の発達についての調査では、こどもになじみの深いと考えられる年間イベント(成人の日、バレンタイン、ひな祭り、みどりの日、こどもの日、七夕、敬老の日、クリスマスなど)を知っているかどうかとそのイベントの日付が尋ねられました。
「そのイベントを知っているか?」については、バレンタイン、ひな祭り、こどもの日、クリスマスについては90%以上のこどもが知っていると答えました。 とくに、クリスマスについては全員が知っていると答えました。
次に、「そのイベントは何月何日か?」という質問には、100%のこどもが知っていると答えたクリスマスでも、日付を正しく答えられたのは35%しかいませんでした(こどもの日は35%、バレンタインは32名中1名のみ、ひな祭りは20%)。 すなわち、イベントを知っているからといって、日付まで理解しているとは限らない、つまりイベントの1年間における位置を理解しているわけではないということが明らかになりました。
既知率の高かったクリスマスとこどもの日について、日付の理解、すなわち時間的位置の理解について詳しく検討したところ、こどもの日については、2年生と3年生の間に顕著な差があることが明らかになりました。 このことから、3年生以上でイベントの時間的位置が理解できることが示唆されました。
私たちおとなは、ともすると私たちと同じように予定を立て行動することをこどもに期待しがちですが、そもそもの時間認識に上記のような違いがあることを考えると、こどもの時間認識の特徴に合った働きかけを行うことが望ましいと考えられます。 さらに、適切な働きかけをすることでこどもの時間認識の発達を促進することも可能になるでしょう。
発達心理学健康科学部 こども健康・教育学科
教授 丸山 真名美
