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アスリートとコーヒー

 朝、仕事前にコーヒーを飲みながらリラックスする瞬間、なんとも言えない幸せなひと時ですよね。アスリートにもコーヒー好きな人は多く、日常的に楽しんでいる話をよく聞きます。コーヒーやお茶に含まれるカフェインには、さまざまな効果があることが知られています。眠気を覚ましたり、集中力を高めたりする以外にも、近年ではパフォーマンスの向上効果が報告されています。
 そのような話を聞くと、普段からドーピングに気をつけているアスリートにとっては、コーヒーやお茶を飲んでも良いのか気になるところです。カフェインは2003年まで禁止物質とされていましたが、世界アンチ・ドーピング機構(WADA)は、2004年からは現在(2024年1月1日)に至るまで、カフェインを監視プログラム(禁止物質ではないが、スポーツにおいて濫用されているかどうかモニタリングが必要な物質)に移行しています。そのため、アスリートがコーヒーやお茶を普段から楽しんでいただくことには差し支えありません。
 しかしながら、アンチ・ドーピング規則違反にならないからといって、カフェインを過剰に摂取することは決して好ましくありません。中枢神経系や消化器系への過度な刺激による、めまい、心拍数の増加、興奮、不安、ふるえ、不眠症、下痢、吐気等など健康被害が多数報告されており、カフェインの過剰摂取には注意が必要です。
 このようなケース以外にも、アンチ・ドーピング規則違反にならない成分かどうか、また薬の副作用による予期せぬパフォーマンス低下など、アスリート自身やアスリートをサポートする人たちも薬や成分に関する知識を知っておく必要があります。また公認スポーツファーマシストという最新のアンチ・ドーピングの知識を有した薬剤師がいますので、わからないことがあれば相談してみると良いでしょう。アスリートとコーヒースポーツ薬理学
健康科学部 栄養科学科
教授 多田 敬典

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