
特定保健用食品(トクホ)や機能性表示食品は、科学的根拠をもとに「食後の血糖の上昇を抑制する」などの機能表示が認められた食品です。これまでに、トクホは1,200品以上、機能性表示食品は400品以上が市場に登場しています。果たしてこれらの食品は私たちの健康づくりに役立っているのでしょうか?
女子大学生約1,200人を対象に、「体に脂肪がつきにくい」の表示が許可されたトクホの利用実態を調査したところ、利用したことがある者は約50%、そのうち効果を体感した者は1%以下でした。効果を体感できなかった理由として、トクホの効果が期待される対象者(生活習慣病になりかけている人)でない者が利用していたことが考えられました。トクホや機能性表示食品の科学的根拠は、対象者、食生活を含めた生活習慣、利用方法(期間や摂取のタイミング)等が厳密に管理された条件で得られたものです。
トクホや機能性表示食品は、多様な食生活の中で誰がどんな食べ方をしても効果が得られる食品ではないことを認識しておかねばなりません。
栄養学
健康科学部 栄養科学科
