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入浴がもたらす回復効果

入浴がもたらす回復効果

 皆さんお風呂は好きですか?ここでは、1日1回お風呂に入ることの効果をお話ししたいと思います。
 人は、心臓を動かすことによって生きることができます。人が運動するということは、呼吸や血液循環などによって筋活動(筋肉が動く)が起こることを言います。人は寝ている間にも筋活動が起こっていますので、運動をすることは生きることと言い換えても良いかもしれません。人が起きている(目を覚ましている)状態で1日筋活動をした場合、心臓のポンプ活動によりたくさんの血液が体中を循環します。もしもその間に激しい運動を伴うような場面があれば、心臓のポンプ活動も活発になり、安静時の何倍もの血液循環が起こることになります。
 血液は液体なので、地球上のように重力のある環境では地面方向に溜まりやすくなります。さらに心臓のポンプ作用の特徴として、心臓が収縮する(萎む)際、収縮の力で心臓にたまっている血液が動脈に押し出されます。しかし、心臓には血液を吸い込む働きがありません。人の血管には、気体が入る隙間がなく血液で満たされていますので、心臓から押し出した血液の勢いによって心臓近くの血管(静脈)にある血液がところてん式に戻ってくるわけです。このメカニズムに先程の重力の影響を加えると、人が立位で活動する時間が長ければ長いほど血液は下肢に溜まりやすくなります。夕方になると足がむくむという声を聴きますが、下肢に血液がたまることはむくみの大きな要因となります。
 以上の状態を速く脱するためには、下肢から心臓へ戻る血液の量(静脈還流量という)を増加させ、血液循環をスムーズにする必要がありますが、実は、この静脈還流量を最も効率よくさせる日常での活動が入浴なのです
 お風呂に入る(シャワーではなく湯船に浸かる)と、脚の高さは心臓に近づきます。また、水圧の影響で脚はギュッと引き締められるので、静脈還流量はさらに増すといわれています。さらに、お風呂の水温は体温より高いので、心拍数が上がり血液の循環がスピードアップされます。これらの力を総合すると、下肢に溜まった血液を戻せるだけでなく、酸素を吸って二酸化炭素を吐き出す量も増加させることができ、体内にはフレッシュな酸素をたくさん取り入れ、体に蓄積した二酸化炭素を体外に排出することができるのです。
 少し難しかったかもしれませんが、これを読んだ皆さんは入浴がもたらす力を理解し、暑い夏の夜でも是非積極的にお風呂をためて入浴する習慣をつけてはどうでしょうか?入浴がもたらす回復効果運動生理学
健康科学部 健康スポーツ科学科

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