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大人は周りの音を「選んで聴いている」。子どもは?

大人は周りの音を「選んで聴いている」。子どもは?

 みなさんは、大勢の人がいてザワザワした場所にいるとき、ふいにどこからか自分の名前が呼ばれたのに気付いた、とか、気になっている話題が耳に入ってきた、という経験をしたことがあるのではないでしょうか?これは「カクテルパーティー効果」といって、周囲のたくさんの音のなかから、自分に必要な音の情報を選択して聴き取る知覚の働きです。大人はこのように普段の生活で必要な音を聴き分けて生活していますが、赤ちゃんや幼い子どもは、この機能が未発達です。
 この機能が未発達だと、どうなるか。保育園での生活を考えてみましょう。保育園での生活は、さまざまな音であふれています。保育士の声、子どもたちの話し声だけでなく、誰かの泣き声、笑い声、椅子の足が床にこすれる音、机に何かが当たる音、扇風機の音、隣のクラスの音や声、お遊戯室から聴こえるピアノの音、園庭の遊具が動く音、などなど…。数えきれないほど多くの音が、絶えず変化しながら存在しています。大人はこれらたくさんの音のなかから、無意識のうちに自分に必要な音を聴き取り、ほかの音は無視しています。ところが赤ちゃんや幼いこどもは、このような周囲にある「すべての音」から必要な音を聴き分けることができず、ひとかたまりの音として聴いているのです。
 つまり、「ザワザワしている場所で先生の話を集中して聴く」とか「誰かとおしゃべりしているときでも自分の名前を呼ばれたらすぐに反応する」ということは、必要な音を選択して聴き取る力が発達しているからこそできることなのです。赤ちゃんや幼い子どもと接するとき、周りによーく「耳」を凝らしてみましょう。その場所の音環境は、「すべての音」を聴く赤ちゃんや幼い子どもにとって落ち着けるものでしょうか?大人は周りの音を「選んで聴いている」。子どもは?こどもと音楽
健康科学部 こども健康・教育学科

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