
人間の脳の約60%を占める脂質は、健康を左右する大切な栄養素です。油は太るというイメージをもたれていますが、正しい油の知識をもち、質のいい油を見極めて適正量摂取することは、若々しく健康な生活を送るうえで大切なことです。
そこで、最近、注目されている「ココナッツオイル」、「エゴマ油」、「アマ二油」の機能性と市場における年代別購入ランキングについてご紹介します。
「ココナッツオイル」には、炭素数が6~12個の中鎖脂肪酸が60%(ラウリン酸 C12:0は50%)含まれ、腸で消化、吸収される速さは、炭素数14個以上の長鎖脂肪酸の4~5倍、代謝は10倍で、体脂肪の燃焼を活発にし、肥満の原因となる中鎖脂肪酸をつきにくくします。 また、ココナッツオイルの主成分である中鎖脂肪酸から作られるケトン体は、ブドウ糖の代わりに脳のエネルギー源として使用され、認知症の予防と改善、ダイエット効果、美肌効果が期待されています(1日大さじ1~2杯程度)。
「エゴマ油」、「アマ二油」には、体内で生成されない必須脂肪酸であるα(アルファ)-リノレン酸がそれぞれ約60%、50%含まれ、体内に入ると脳の栄養素と言われるイコサペンタエン酸(IPA)(エイコサペンタエン酸:EPAともよぶ)、ドコサヘキサエン酸(DHA)に変換され、血液中のLDL-コレステロールを減らし、HDL-コレステロールを増やすとともに血管を若返らせ、血液を良質化します。血液が良質化されると、肌の新陳代謝が促進され、美肌効果も得られます。同時に脳の神経細胞を刺激し、活性化することで認知症予防効果、脳梗塞予防効果、集中力、記憶力の向上等にも繋がります(1日小さじ1杯程度)。
市場における食用油の年代別購入ランキング(2015)は、20代の人は、1位から3位までがココナッツオイル(メーカー別)、4位、5位がアマ二油、7位がエゴマ油でした。30代と40代の人では、上位1位、2位がココナッツオイル、9位にエゴマ油、その他にはオリーブオイルやキャノーラ油でした。50代以上の人では、1位、2位がココナッツオイル、3位、7位がアマ二油、4位から6位がエゴマ油でした。若い人も50代以上の人も、美容とダイエット効果が期待できるココナッツオイルが上位にランクインしており、次いで認知症予防の観点からアマ二油、エゴマ油の人気が高く、どの年代も健康に対する関心度が高いと思われます。料理に「ちょっとかけるだけ」、飲み物に「まぜるだけ」で利用できるので、健脳食で自分の夢(目標)をかなえてください。。
食品学
健康科学部 栄養科学科
