
スポーツをしている人であれば、誰でも程度の差こそあれ、「足首の捻挫」をされていると思います。
また、捻挫を繰り返すこと(捻挫の再発)もきっと多くの方が経験していることでしょう。なぜ捻挫を繰り返すのでしょうか?もちろん、バレーボールやバスケットボール、フィギュアスケートのようにジャンプして着地する動作が多いスポーツを行っている選手では再発が多くなることは理解できます。至学館大学の調査でもバスケットボール選手では、平均8回以上の捻挫を経験していました。
しかし、それ以外にも様々な理由があります。その一つに、子供の頃の「捻挫の見逃し」があげられます。足首の捻挫では、足関節の“距骨”と“腓骨”(外側のくるぶしの骨)の間に、連続している「前距腓靭帯」という靭帯が損傷することが多いのですが、最近の研究では、小学生時代の捻挫の70%に靭帯付着部の骨折(裂離骨折)を伴っていると報告されているのです。
足首が骨折している場合は、通常、松葉杖やギプス固定が必要ですが、ふつうの捻挫ではよほど重症でない限り、病院に受診する方はきわめて少ないため、そのような治療は行われません。結果的に骨折が見逃されて、成人になっても骨片がくっつかないままで残ってしまい、足首が緩んで不安定な状態になるため、再発しやすいことがあるのです。ですから、小学生時代の捻挫は、骨折していないかどうか、きちんと診断を受けることが大切です。
最近ではエコーを用いて小さな裂離骨折を見つけることができるようになりました。皆さんの周りの小学生が捻挫をした場合には、簡単に考えずに骨折があるかどうか、ぜひ調べてもらうように勧めてください。
スポーツ医学・整形外科
健康科学部 健康スポーツ科学科
