
スマートフォンなどの普及により、私たちはいつでも容易にインターネットへアクセスできるようになりました。昨今では同様に、AI(Artificial Intelligence)も統合ソフトやブラウザなどに標準的に組み込まれ、社会のあらゆる場面に深く浸透してきています。今や社会全体がAIなしでは機能しないといっても過言ではないでしょう。健康管理などの目的でもAIが活用される事例を目にすることも珍しくなくなり、さらに生成AIやチャットボット(AIを利用して文字や音声で質問などに自動的に応答するプログラム)との自然な会話を通じて、話し相手となったり心理的支援を行ったりするような、人の心へと直接働きかける機会も増えてきています。
しかし、AIによるチャットボットやアバターに恋愛感情を抱くといったような、本来人間に向かうべき感情がAIに向けられる現象には注意が必要でしょう。AIが発する言葉は、プログラムや統計処理に基づいた生成物であり、生(なま)の感情に基づくものではありません。AIは人を支える道具ではあっても、人間を支配する存在ではないし、人との関わりを代替できるものでもないのです。
したがって、AIに依存しすぎると心身に悪影響を及ぼすおそれがあることは強く認識しておかなくてはなりません。私たちはまず、実際の人間関係を通じて経験や感情を豊かにし、さらに広い教養を含めた様々な学びを通して自らの心や知恵を育てていくことが大切です。そうした人間的な土台があってこそ、はじめてAIを適切に役立ていけるようになるでしょう。つまり、人との出会いや読書などによって培った教養や人間力こそが、AIとの関係をより有意義なものにしていく鍵となるのです。
AIはあくまで目的をもって作られた人工的なモノに過ぎず、決して「愛」をもつ存在などではありません。この事実を念頭におきながら、主体的にAIと向き合っていく姿勢こそが、これからの時代には求められているのです。教育工学・情報リテラシー
健康科学部 健康スポーツ科学科
教授 前野 博
しかし、AIによるチャットボットやアバターに恋愛感情を抱くといったような、本来人間に向かうべき感情がAIに向けられる現象には注意が必要でしょう。AIが発する言葉は、プログラムや統計処理に基づいた生成物であり、生(なま)の感情に基づくものではありません。AIは人を支える道具ではあっても、人間を支配する存在ではないし、人との関わりを代替できるものでもないのです。
したがって、AIに依存しすぎると心身に悪影響を及ぼすおそれがあることは強く認識しておかなくてはなりません。私たちはまず、実際の人間関係を通じて経験や感情を豊かにし、さらに広い教養を含めた様々な学びを通して自らの心や知恵を育てていくことが大切です。そうした人間的な土台があってこそ、はじめてAIを適切に役立ていけるようになるでしょう。つまり、人との出会いや読書などによって培った教養や人間力こそが、AIとの関係をより有意義なものにしていく鍵となるのです。
AIはあくまで目的をもって作られた人工的なモノに過ぎず、決して「愛」をもつ存在などではありません。この事実を念頭におきながら、主体的にAIと向き合っていく姿勢こそが、これからの時代には求められているのです。教育工学・情報リテラシー
健康科学部 健康スポーツ科学科
教授 前野 博
