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こどもの「ことば」は色とりどり!?

こどもの「ことば」は色とりどり!?
みなさんは「レッジョ・エミリア」という言葉を聞いたことがありますか?
「人の名前かな?」「ブランド名かな?」と思った人もいるかもしれません。実は、レッジョ・エミリアはイタリア北部にある都市の名前です。近年、幼児教育や保育の分野ではとても有名な言葉で、教育関係者の間では知らない人はいないと言ってもよいほど注目されています。
レッジョ・エミリアが世界的に知られるようになったきっかけは、1991年にニューズウィーク誌が、この都市で行われている教育実践を「世界で最も優れた幼児教育」として紹介したことでした。その後、「レッジョ・エミリア・アプローチ」と呼ばれる教育方法は世界中に広まり、日本でも展覧会や研修などを通して、多くの保育者や教育者が学ぶようになりました。現在では、日本の保育施設や幼稚園でも、その考え方を取り入れるところが増えています。
レッジョ・エミリア・アプローチの内容をここで詳しく説明するには紙面が足りませんので、興味のある人はぜひ調べてみてください。私がこの教育法に注目してほしいと思う理由は、「子どもの表現」をとても大切にしているからです。
レッジョ・エミリアの理念の一つに、「子どもたちの100の言葉」という考え方があります。ここでいう「言葉」は、話したり書いたりする言語だけを指しているわけではありません。色や形、音、動き、表情など、子どもが自分の思いや考えを表現するあらゆる方法を「言葉」として捉えています。
みなさんも、小さな子どもがまだ上手に話せない姿を見たことがあるでしょう。しかし、言葉で伝えられなくても、子どもたちは絵を描いたり、身体を動かしたり、表情を変えたりしながら、自分なりの方法で思いを伝えています。
大切なのは、大人がそうした「言葉にならないことば」に気づき、受け止めようとすることです。子どもの描いた絵や何気ないしぐさには、その子の気持ちや考えが表れているかもしれません。そうした表現を一つひとつ大切にすることで、子どもをより深く理解することができるのです。
保育者や教育者を目指しているみなさんには、ぜひ今から子どもたちの「言葉にできないことば」について考えてみてほしいと思います。子どもたちは、私たちが思っている以上にたくさんの「ことば」を使って、自分の世界を表現しています。その一つひとつに目を向けることが、子ども理解の第一歩になるのではないでしょうか。こどもの「ことば」は色とりどり!?造形表現・美術(図画工作)科教育
健康科学部 こども健康・教育学科
准教授 西村 志磨
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